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学会・セミナーレポート

第37回 比較眼科学会年次大会 開催される

 2017年7月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり、茨城・つくば国際会議場において、第37回 比較眼科学会年次大会が開催された。今回は「進化する再生医療と比較眼科学」をテーマに特別講演、教育講演、基礎部会講演、臨床部会シンポジウム、一般講演が行われた。
 土曜日の特別講演では、国立生育医療研究センター 眼科・視覚科学研究室の東 範行先生による「iPS細胞およびES細胞からの視神経細胞の作製と展望」が行われ、再生医療が獣医眼科診療に何をもたらすか、そのヒントが解説された。
 また、2日目の日曜日も、京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 発生システム制御分野の永樂元次先生による「細胞の自己組織化能を利用したin vitroでの機能的立体組織の構築」と題した基礎部会講演や、小笠原隆広氏((株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)による「角膜上皮細胞を用いた再生医療製品の開発」と題した教育講演などが行われた。合わせて、臨床部会シンポジウムでは、「専門医が教える眼科手術のコツ」と題し、5名の先生が各手術のポイントについて解説された。
 200名近い参加者は2日間にわたり最新情報や臨床に直結する情報を得て、明日からの眼科診療に役立てられることであろう。

会場の様子

国際動物専門学校・大宮国際動物専門学校
「国際★どうぶつ祭」 開催される

 2017年7月22日(土)、23日(日)、国際動物専門学校にて今年で12回目を数える「国際★どうぶつ祭」が開催された。
 国際動物専門学校には、動物看護・理学療法学科、動物看護・栄養学科、美容・デザイン学科、自然環境・動物飼育学科、しつけ・トレーニング学科があるが、それぞれの学科の特性を活かしたプログラム「ワンコの身体検査&リハビリ!動物病院体験」「トレーナー犬ふれあい」「犬のデモンストレーション&トレーニング体験」「犬猫のバンダナ作り・迷子札作り」「ワンちゃんのおやつ作り」「ワンちゃんのファッションショー」などが学生たちの手により行われた。また、金魚・メダカすくい・オカヤドカリ釣り、小動物・小鳥や爬虫類などに触れるコーナー、手作り工作(貝殻アート)などもあり、来場者の楽しそうな様子がうかがえた。会場には、ペットを連れた方や、近所の親子、学生の父兄などさまざまな方が来場し、大きな賑わいをみせていた。
 なお、同じ日程で大宮国際動物専門学校でも6回目となる「大宮国際★どうぶつ祭」が開催された。両校の総来場者数は3,315名であった。

一般社団法人 日本ペット栄養学会第19回(20周年記念)大会 開催される

 2017年7月23日(日)、東京大学農学部弥生講堂において、一般社団法人 日本ペット栄養学会第19回(20周年記念)大会が開催された。今回は20周年という節目の大会であり、2つのシンポジウム、基調講演、ランチョンセミナーおよび一般演題口頭発表が行われた。
 午前中は第2会場の一般演題口頭発表と並行して、シンポジウム1「食欲と疾患」が行われ、嗜好性や行動異常との関連性、食欲調節因子に関する講演が行われた。
 サプリメントをテーマとした2つの基調講演およびランチョンセミナーのあと、シンポジウム2「『ネコノミクス』におけるペット栄養学会の果たす役割」が行われ、猫の栄養学について腎臓病、糖尿病などの疾患との関連性、そして嗜好性などの講演が展開された。
 節目の大会であり、近年の犬猫の栄養に関する情報ニーズの高まりと相まって、多くの参加者が熱意をもって聴講されていたのが印象的であった。

会場の様子

会場の様子2

第17回日本獣医がん学会 開催

 2017年7月1日(土)、2日(日)、東京コンベンションホール(東京)にて、第17回日本獣医がん学会が開催された。参加者は815名であった。
 初日午前中は、教育講演として「腫瘍のリンパ節転移に関する病理」鈴木 学 先生((株)サップス獣医外科病理センター)、「獣医療における獣医師の倫理とリスク」氏政雄揮先生((株)ブイエムスリー)、「抗がん剤曝露の危険性と有効な安全対策」中山季昭先生(埼玉県立小児医療センター薬剤部)が、午後にはシンポジウム「部位別アプローチ法を整理する2017」の「骨盤」(座長:生川幹洋先生〈三重動物医療センター〉)と、「胸部」(座長:高木 哲 先生〈北海道大学〉)が行われた。また2日目は、本大会のテーマである「消化器型リンパ腫」について、午前は「犬」(座長:佐藤敏彦先生〈さとう動物病院〉)、午後は「猫」(座長:呰上大吾先生〈日本獣医生命科学大学〉)に分け、メインシンポジウムが行われた。このメインシンポジウムは、アドバイザーに内田和幸先生(東京大学)を迎え、犬、猫それぞれで総合討論の時間が設けられ、外科適応や薬剤の使用方法などについて熱い議論が交わされた。
 2日午後には第8回獣医腫瘍科認定医Ⅱ種試験および第8回獣医腫瘍科認定医Ⅰ種試験の認定証授与式があった。Ⅱ種の合格者は38名(合格率16.5%)、Ⅰ種合格者は3名(合格率は15.7%)であった。この結果を受けて認定委員長である藤田道郎先生は「試験が難化しているという声も聞こえたが、例年通りの試験内容である」ことを強調した。
 2日午後のメインシンポジウムの前に、学会新会長に石田卓夫先生の再任が発表され、「世界に誇れる臨床研究を出していくこと、がんという科学をより進めることが使命である」と就任の挨拶をされた。任期は2年。2020年には日本獣医がん学会が日本で開催される世界大会のホストとなっており、新しい体制での運営が期待される。
 次回第18回は、2018年1月27日(土)、28日(日)ホテルニューオータニ大阪で実施予定。メインシンポジウムのテーマは「脾臓の血管肉腫」である。

会場の様子

日本動物看護学会第26回大会 開催

 2017年7月1日(土)、2日(日)の2日間にわたり、ヤマザキ学園大学・南大沢キャンパス(東京)において、日本動物看護学会第26回大会が開催された。
 本大会はテーマを「動物看護の歴史と将来展望」と題し、1日目には主催校企画講演として、RVTの草分けであり、カリフォルニア獣医師会RVS諮問委員会委員長であるCarol B Schumacher氏による「動物看護の歴史を振り返って」が、2日目には学会・主催校合同企画シンポジウムとして桜井富士朗先生(日本動物看護学会理事長)、佐々木伸雄先生(動物看護師統一認定機構機構長)、横田淳子氏(日本動物看護職協会会長)、山﨑 薫先生(学校法人ヤマザキ学園理事長)による「動物看護の将来展望」が行われた。このシンポジウムにおいては、桜井先生から動物看護職周辺をめぐり幅広い数多くの統計データが提示されるなど、動物看護師の現状と今後の課題について分析がなされた。
 また、学会主催セミナー「50年後の動物看護学になにを遺すのか―動物看護師が研究に取り組む意義を考える―」神田鉄平先生(倉敷芸術科学大学)では、動物看護職が専門職として定着するには動物看護学の確立が不可欠であることが述べられ、動物看護学研究に必要な方法論等が具体的に解説された。
 一般演題の表彰では、優秀賞に堀井隆行氏(ヤマザキ学園大学)「3Rsに基づくグルーミング教育が実習モデル犬に及ぼすストレス負荷の実態調査―ヤマザキ学園大学における事例―」(ポスター発表)、奨励賞に吉川和幸氏(酪農学園大学)「運動が制限された犬の体重管理に関する臨床的検討」(口頭発表)、黒瀬安寿加氏(倉敷芸術科学大学)「動物由来感染症予防及び環境衛生改善の視点に基づいた大学構内の野良猫対策―動物看護学が社会の問題解決へどのように関わるか―」(口頭発表)が選出された。
 動物看護職の現在から将来に向けての課題と展望、それに取り組む粘り強い姿勢を感じる本大会であった。

会場の様子