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学会・セミナーレポート

日本動物高度医療センター(JARMeC)東京 内覧会開催される

 日本動物高度医療センターは3番目の2次診療施設として東京病院を開設、2018年1月14日に内覧会を開催した。
 新病院は東京都足立区内の環状七号線沿いの立地で3階建て、院内には8つの診察室、3つの手術室、入院室(犬用26、猫用12)、ICU室(犬用14、猫用3)、化学療法室、CT・MRI他 各種検査室がある。院長は山下傑夫先生、循環器科・呼吸器科・泌尿生殖器科・消化器科・脳神経科・整形科・腫瘍科を設け、1月20日より開院している。
 詳細は日本動物高度医療センター東京まで。
 TEL 03-5851-0300、https://tokyo.jarmec.jp

第18回日本獣医がん学会 開催される

 2018年1月27日(土)、28日(日)、ホテルニューオータニ大阪にて、第18回日本獣医がん学会が開催された。参加者は620名であった。
 初日午前中は、教育講演として「はじめての下顎切除~下顎骨部分切除・全切除をマスターしよう!~」高木哲先生(北海道大学)、「乳腺腫瘍の病理と臨床」鈴木 学 先生((株)サップス)、午後には「最新の免疫療法」として、「変わりゆくがん治療を知るための腫瘍免疫の基礎知識を学ぼう」「獣医療における抗体医薬の現状を知ろう」伊賀瀬雅也先生(山口大学)と、「免疫チェックポイント阻害剤がもたらしたがん治療のパラダイムシフト」北野滋久先生(国立がん研究センター中央病院)の講演が行われた。初日は総合教育講演8題および一般口演も教育講演と並行して行われた。
 2日目には、メインシンポジウムである「脾臓の血管肉腫」の講演が行われた。初めに近藤広孝先生(日本大学)が「病理診断」、福田祥子先生(どうぶつの総合病院)が「画像診断」、中川貴之先生(東京大学)が「外科」、伊丹貴晴先生(北海道大学)が「周術期管理」、小林哲也先生(日本小動物がんセンター)が「化学療法」について、診断・治療のポイント等をわかりやすく解説した。続いて症例発表として、髙平篤志先生(たかひら動物病院)が「体表腫瘍(皮膚血管腫)の術前検査によって発見された脾臓血管肉腫の犬の1例」、松村健太先生(杉田動物病院)が「血腫と診断された後に再発を繰り返した脾臓血管肉腫の犬の1例」、楢本昌邦先生(稲荷山どうぶつ病院)が「犬血管肉腫15例の回顧的調査検討」、小島健太郎先生(小島獣医院)が「多施設における犬の脾臓腫瘤134例の手術成績-脾臓血管肉腫と他疾患との比較-」を講演した。最後に総合討論が行われ、フロアからの質問に対し、講演者が丁寧に答えていた。
 次回第19回は、2018年7月7日(土)、8日(日)に東京コンベンションホールにて実施予定。メインシンポジウムのテーマは「犬の鼻腔腫瘍」である。

会場の様子

ファームプレス主催
RECOVER CPR実習 Training & Certification
開催される

 2018年1月24日(水)、大阪府箕面市・北摂ベッツセンターにおいて、RECOVER CPR実習 Training & Certificationの初日が開催された。

 Veterinary Emergency and Critical Care Society(獣医救命救急医療学会)とAmerican College of Veterinary Emergency and Critical Care(アメリカ獣医救命救急医療専門学会)の共同プロジェクトであるRECOVER(獣医蘇生再評価運動)は、心肺停止にいたった犬や猫の救命率を改善させることを目的にCPRガイドラインを作成し、これまで世界中で普及活動を行ってきた。そして、今回CPRガイドライン発案者の1人であるDaniel Fletcher先生(コーネル大学)の来日にあわせ、東京と大阪の2会場でセミナーを実施することとなり、直接指導を受けられる貴重な機会を得られることとなった。

 1次救命処置からはじまり、音楽を使用しての胸部圧迫のコツや、続いて2次救命処置、モニタリング、そしてチームを組み、シュミレーターを使用してのCPR 実践演習などが行われた。多くの参加者が熱心にリズムに乗りながら胸部を圧迫する姿が印象的であった。

 計6モジュールとなるWeb講習との二段階受講によりCPR の方法を勉強し、実技修了後、合格者はAmerican College of Veterinary Emergency and Critical Care 認定の修了証を得る。

 なお、今回は世界に先駆けて日本ではじめてトレーナーの養成も同時に行われ、多くの日本人トレーナーが誕生することとなった。大阪会場3日間(1月24~26日)、東京会場3日間(1月29~31日)の計6日間実施。今後も獣医救急医療の分野から目が離せない。

大阪会場の様子1

大阪会場の様子2

東京会場の様子1

東京会場の様子2

クラウドファンディング「山口大獣医学部の挑戦!動物の生体を使わない獣医師教育の実現へ」開催中

 山口大学共同獣医学部は2018年1月15日~3月31日の期間、クラウドファンディング「山口大獣医学部の挑戦!動物の生体を使わない獣医師教育の実現へ」を行っている。
 同大学では動物福祉に配慮するため、2016年度にクリニカル・スキルスラボを立ち上げ、動物モデルの導入を開始。動物モデルや模型を使用することにより、実際の動物の生体を利用しない実習への切替えを進めている。動物の生体を使用しない実習の早期実現に向け、クラウドファンディングを活用し動物モデル購入のための支援を呼びかけている。
詳細は下記サイトより。

https://readyfor.jp/projects/yamaguchi-uvet

第2回シモゾノ学園トリミンピック 開催される

 2017年12月22日(金)、学校法人シモゾノ学園国際動物専門学校、大宮国際動物専門学校は新しいトリミング実践理論「動物に負担のないジェントルトリマー教育」の成果発表会として、「第2回シモゾノ学園トリミンピック(TRIMMINPIC)」を大宮国際動物専門学校にて開催した。
 トリミンピックとは両校の美容・デザイン学科から選抜された学生達によるトリミング競技会で、1年生は2時間、2年生は1時間半の制限時間が設けられている。犬のカット(型)はもちろん、笑顔や犬への声掛けや負担のない技術、タイムなど、従来型のトリミングコンテストとは違う基準で将来のトリミングサロンで活躍を期待される学生たちが技術と気持ちを競った。
 審査員はペットショップの代表者、業界関係者が努め、審査基準は、①Happy=幸せ、人も犬も幸せにするトリマー、②Smile=笑顔、自分が楽しむこと=犬も楽しい、③Enjoy=楽しみ、トリミングを楽しむ、④Pleasure=喜び、犬との空間を喜ぶ、⑤Gentle=優しさ、犬にとって優しい作業の5つの項目である。
 厳しい審査の結果、各学年の1~3位およびジェントル賞が発表された。2年生の1位の学生は去年に引き続き2連覇であった。受賞した学生達は指導いただいた先生や同級生に感謝の言葉を述べ、受賞のうれしさを表現していた。

トリミンピックのシンボルマーク

競技中の様子

 

第60回(一社)比較統合医療学会学術大会 開催される

 2017年12月2日(土)、3日(日)の2日間にわたり、東京都豊島区・帝京平成大学池袋キャンパスにおいて、第60回(一社)比較統合医療学会学術大会が開催された。今回は第60回という節目と第20回を迎える日本補完代替医療学会学術集会との記念合同開催として執り行われ、「人と動物の医療を共に考える」をテーマに特別講演、招待講演、教育講演、一般講演などが行われた。
 主な内容として土曜のシンポジウム1では「漢方」、日曜のシンポジウム2では「動物医療からわかる人の医療」をテーマに行われ、とくにシンポジウム2では、鈴木信孝先生(日本補完代替医学会理事長)と安川明男先生((一社)比較統合医療学会代表理事)が今回のテーマである「人と動物の医療を共に考える」をとりあげ、今後この連携が大きな医学的効果をもたらす可能性があることを示唆した。
 獣医界でも浸透しつつあるOne Health(ワンヘルス)の考え方を、獣医師、動物看護師だけでなく、医師、歯科医師、薬剤師、鍼灸師などが参加する当学会が、あらゆる分野との融合という形で体現した学会となった。

会場の様子

先制動物医療研究会第2回講演会 開催される

 2017年11月25日(土)、日本獣医生命科学大学(東京・武蔵野市)において、先制動物医療研究会第2回講演会が開催された。今回はOne Healthを念頭に、本研究会会長 新井敏郎先生(日本獣医生命科学大学教授)による講演会概要ご紹介に続き、人と動物に共通の動向であるPhytogenic Feed Additive(PFA)応用をテーマとした3講演が行われた。
 EUでは抗生剤に替わる植物由来の抗炎症効果をもつ食品添加物としてPFAを利用する動きが広がっている。木村信熙先生(木村畜産技術士事務所代表・日本畜産技術士会会長)は、「世界の畜産の動向とPhytogenic Feed Additiveの使用」と題し、日本と世界の畜産動向、そこでの薬剤使用からPFA使用への移行状況について、具体例を交えながら解説された。岡田ゆう紀先生(Interseeds Inc. 代表)は「昨今のナチュラルフード事情と酸化防止剤の役割」と題し、主にアメリカにおける小動物向けナチュラルフードに含まれる様々な成分についての検証を紹介された。村井 妙先生(キンダーケア動物病院)は、「肥満動物における抗酸化物質のサプリメント効果」と題し、近年注目されている植物由来の抗酸化物質の犬における影響の調査を報告された。
 「先制動物医療」は各方面から注目されており、様々な分野の連携を図りながら、小動物臨床の新しい可能性を示していることを実感する研究会であった。

新井敏郎先生

第38回動物臨床医学会年次大会 開催される

 2017年11月17日(金)~19日(日)の3日間にわたり、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)において、第38回動物臨床医学会年次大会が開催された。約20会場にてパネルディスカッション、セミナー、症例検討、一般口演などが行われ、2,500名を超える参加者が各々の目的に沿った内容のセミナーを受講した。今回の特色としては「動物遺伝子疾患研究会」(委員長:大和 修先生)の設立記念シンポジウムの開催、日本獣医学生協会(JAVS)との共催セミナーの開催などが挙げられる。また、2015年から実施された「獣医総合臨床認定医制度」も3年目を迎え、認定医取得のための試験が本格的にはじまりをみせつつある。
 次回大会は、2018年11月16日(金)~18日(日)、同じく大阪国際会議場にて開催予定。

懇親会にて

北海道小動物獣医師会年次大会2017 開催される

 2017年11月4日(土)、5日(日)の2日間にわたり、北海道・ロイトン札幌において、北海道小動物獣医師会年次大会2017が開催された。第25回とのことで節目となる今回は、獣医師学術セミナー、動物看護師セミナー、獣医師・動物看護師合同セミナーや症例検討会、動物看護師発表会などが行われた。

 初日の獣医師・動物看護師合同セミナーでは、「ワクチンの新しい考え方 安全性と有効性を両立させるためのガイドライン」と題し、辻本 元先生(東京大学)が2015年に公表されたWSAVAワクチネーションガイドラインをもとに、その実施方法、ヘルスチェック、抗体検査の導入などについて解説された。また、AAHA(アメリカ動物病院協会)の2017年版ワクチネーションガイドラインにも触れ、はじめてのWeb page版であり、個別の推奨接種プログラム、抗体検査に基づいた対処法について解説された。

 また、2日目の獣医師ランチョンセミナーでは、「僧帽弁閉鎖不全症の診断と治療~ACVIMコンセンサスのUpdate」と題し、上地正実先生(JASMINEどうぶつ循環器病センター)が、2017年6月のACVIMで口頭発表され、近日論文発表予定である内容を解説された。

 会場には託児所も設置され、赤ん坊を抱っこして会場を歩く参加者の姿も見受けられた。500名を超える参加者は2日間にわたり臨床現場で活用できる情報を学んだ。

会場の様子

Team HOPE ペットの健康診断の日 PRイベント 開催される

 2017年10月4日(水)、東京・恵比寿ザ・ガーデンルームにおいて、Team HOPE ペットの健康診断の日 PRイベントが開催された。当イベントは、Team HOPEが健康診断の受診啓発の一環として、10月13日(じゅういさん)を「ペットの健康診断の日」として登録したことを受け実施された。
 代表の太田亟慈先生(犬山動物総合医療センター)の挨拶のあと、学術アドバイザーである石田卓夫先生(一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム会長、赤坂動物病院)講演「病気の早期発見、早期治療で寿命が変わる」が行われ、犬や猫を飼ううえで気を付けるべきチェックポイントや考え方、健康診断の重要性、そして動物病院は「ホスピタル」であり、病気になってからいく場所だけでないことを詳しく解説された。
 続いてのトークセッションでは、白衣姿の太田先生をはじめ、女優の川原亜矢子さんと愛犬のヨジンサちゃん(フレンチ・ブルドッグ)、落語家の林家たい平さん、インスタグラムでも人気の柴のだいふくくんが飼い主とともに登場した。壇上で実際にウェルネスチェックや触診などを行い、太田先生が解説するという流れで、終始和やかな雰囲気でイベントは進行した。
 全国での登録件数も1000件を越え、ますますの発展が期待できるTeam HOPEの活動。獣医界だけでなく社会に向けたこの予防啓発のキャンペーンで、今後も動物病院のこれからの立ち位置を提示していく。

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