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学会・セミナーレポート

国際動物専門学校・大宮国際動物専門学校
「国際★どうぶつ祭」 開催される

 2017年7月22日(土)、23日(日)、国際動物専門学校にて今年で12回目を数える「国際★どうぶつ祭」が開催された。
 国際動物専門学校には、動物看護・理学療法学科、動物看護・栄養学科、美容・デザイン学科、自然環境・動物飼育学科、しつけ・トレーニング学科があるが、それぞれの学科の特性を活かしたプログラム「ワンコの身体検査&リハビリ!動物病院体験」「トレーナー犬ふれあい」「犬のデモンストレーション&トレーニング体験」「犬猫のバンダナ作り・迷子札作り」「ワンちゃんのおやつ作り」「ワンちゃんのファッションショー」などが学生たちの手により行われた。また、金魚・メダカすくい・オカヤドカリ釣り、小動物・小鳥や爬虫類などに触れるコーナー、手作り工作(貝殻アート)などもあり、来場者の楽しそうな様子がうかがえた。会場には、ペットを連れた方や、近所の親子、学生の父兄などさまざまな方が来場し、大きな賑わいをみせていた。
 なお、同じ日程で大宮国際動物専門学校でも6回目となる「大宮国際★どうぶつ祭」が開催された。両校の総来場者数は3,315名であった。

一般社団法人 日本ペット栄養学会第19回(20周年記念)大会 開催される

 2017年7月23日(日)、東京大学農学部弥生講堂において、一般社団法人 日本ペット栄養学会第19回(20周年記念)大会が開催された。今回は20周年という節目の大会であり、2つのシンポジウム、基調講演、ランチョンセミナーおよび一般演題口頭発表が行われた。
 午前中は第2会場の一般演題口頭発表と並行して、シンポジウム1「食欲と疾患」が行われ、嗜好性や行動異常との関連性、食欲調節因子に関する講演が行われた。
 サプリメントをテーマとした2つの基調講演およびランチョンセミナーのあと、シンポジウム2「『ネコノミクス』におけるペット栄養学会の果たす役割」が行われ、猫の栄養学について腎臓病、糖尿病などの疾患との関連性、そして嗜好性などの講演が展開された。
 節目の大会であり、近年の犬猫の栄養に関する情報ニーズの高まりと相まって、多くの参加者が熱意をもって聴講されていたのが印象的であった。

第17回日本獣医がん学会 開催

 2017年7月1日(土)、2日(日)、東京コンベンションホール(東京)にて、第17回日本獣医がん学会が開催された。参加者は815名であった。
 初日午前中は、教育講演として「腫瘍のリンパ節転移に関する病理」鈴木 学 先生((株)サップス獣医外科病理センター)、「獣医療における獣医師の倫理とリスク」氏政雄揮先生((株)ブイエムスリー)、「抗がん剤曝露の危険性と有効な安全対策」中山季昭先生(埼玉県立小児医療センター薬剤部)が、午後にはシンポジウム「部位別アプローチ法を整理する2017」の「骨盤」(座長:生川幹洋先生〈三重動物医療センター〉)と、「胸部」(座長:高木 哲 先生〈北海道大学〉)が行われた。また2日目は、本大会のテーマである「消化器型リンパ腫」について、午前は「犬」(座長:佐藤敏彦先生〈さとう動物病院〉)、午後は「猫」(座長:呰上大吾先生〈日本獣医生命科学大学〉)に分け、メインシンポジウムが行われた。このメインシンポジウムは、アドバイザーに内田和幸先生(東京大学)を迎え、犬、猫それぞれで総合討論の時間が設けられ、外科適応や薬剤の使用方法などについて熱い議論が交わされた。
 2日午後には第8回獣医腫瘍科認定医Ⅱ種試験および第8回獣医腫瘍科認定医Ⅰ種試験の認定証授与式があった。Ⅱ種の合格者は38名(合格率16.5%)、Ⅰ種合格者は3名(合格率は15.7%)であった。この結果を受けて認定委員長である藤田道郎先生は「試験が難化しているという声も聞こえたが、例年通りの試験内容である」ことを強調した。
 2日午後のメインシンポジウムの前に、学会新会長に石田卓夫先生の再任が発表され、「世界に誇れる臨床研究を出していくこと、がんという科学をより進めることが使命である」と就任の挨拶をされた。任期は2年。2020年には日本獣医がん学会が日本で開催される世界大会のホストとなっており、新しい体制での運営が期待される。
 次回第18回は、2018年1月27日(土)、28日(日)ホテルニューオータニ大阪で実施予定。メインシンポジウムのテーマは「脾臓の血管肉腫」である。

会場の様子

平成29年度日本大学獣医学会・角笛会合同大会 開催される

 2017年6月24日(土)、日本大学生物資源科学部1号館において、平成29年度日本大学獣医学会・角笛会合同大会が開催された。日本大学獣医学会は今年で55回を迎え、亘 敏広会長(日本大学)、永田雅彦担当学会長(どうぶつの総合病院)のもと、一般演題および教育講演が行われた。
 午前の部の一般演題10題の発表のあと、午後の部の教育講演では「沈黙の臓器、膵臓を知る」と題し、「膵臓の構造と機能」(安井 禎先生、日大獣医解剖学研究室)、「膵臓の病理」(近藤広孝先生、日大獣医病理学研究室)、「猫の膵炎」(坂井 学先生、日大獣医内科学研究室)、「犬の糖尿病の今 〜臨床獣医師が抑えておくべき項目〜」(難波信一先生、マーブル動物医療センター)、「膵臓腫瘍の治療」(関 真美子先生、日大獣医外科学研究室)の5講演が行われた。膵臓の機能から疾患・治療まで各30分のセミナー構成で、聴講者は最後まで熱心に耳を傾けていた。
 当日は別会場にて、今年で2回目となる獣医師採用病院説明会が行われており、全国から39病院が参加。それぞれ個別相談ブースを設け、学生に対しプレゼンテーションを実施した。合同学会とあわせ1号館全体が獣医界の現状を体現している場であると思われた。

会場の様子

先制動物医療研究会 特別講演会 開催される

 先制動物医療研究会設立にあたり、2017年4月16日(日)、東京国際フォーラムホールDにおいてはじめての特別講演会「攻める栄養管理という新しい考え方」が開催された。
 午前中は、新井敏郎先生(先制動物医療研究会会長、日本獣医生命科学大学)講演の「新しい動物医療システムの構築」からはじまり、その後特別講演1として岡田ゆう紀先生(日本獣医生命科学大学)講演の「今さら聞けないペットフードのあれこれ ペットフードラベルを解読せよ!~米国においてのペットフード事情から学ぶ獣医師の責任~」が行われた。とくに岡田先生の講演では、「ナチュラル」「オーガニック」のことばの定義やフードのラベルに表示された成分名や数字の見方および計算方法などが解説され、より実践的な内容であった。
 午後には特別講演2として、Sean Delaney先生(BalanceIT/DVM Consulting)講演の「困ってませんか?ペットの肥満の栄養管理」および「ペットの家庭食/手作り食の落とし穴~100万症例の経験より~」が行われた。Sean先生は臨床栄養学の第一人者というスタンスから、手作り食の現状と臨床現場での活用法について解説した。
 当日は好天に恵まれ、会場はほぼ満席で、獣医師の先生や動物看護師、関連企業の方はもちろん、一般の飼い主の方も多く見受けられた。今後栄養学という観点が獣医療により浸透する気運の高まりが感じられた。

会場の様子

TRVA Open Seminar
「The Bloody Truth 犬と猫の輸血療法にまつわる
ウソとホント」開催

 2017年3月24日(金)、TRVA Open Seminar 「The Bloody Truth 犬と猫の輸血療法にまつわるウソとホント」(共催:堀場製作所)が東京・堀場製作所東京支店プレミアムホールで行われた。現在、カリフォルニア州のAdobe Animal HospitalでVTSとして救急医療の現場で活躍され、多数の執筆や講演活動を行われているKenichiro Yagi先生が招聘されての講演は、クイズ形式を用いるなどし、日本の獣医師の先生方にとっての輸血に対する日頃の疑問に答えていく形で展開。輸血の歴史からはじまり、アメリカでの輸血療法の現状、輸血バンク、副反応、など輸血療法をわかりやすく網羅する内容に、会場は熱心に聞き入り、メモを一生懸命とる参加者が印象的であった。「知識の最大の敵は無知ではなく、知識の錯覚である」というホーキングの名言でYagi先生は講演の最後をしめくくり、輸血療法に関する情報を今後もアメリカ、日本に関わらず共有していくことの大切さを語った。

会場の様子

Kenichiro Yagi先生

日本獣医皮膚科学会第20回学術大会・総会 開催される

 一般社団法人日本獣医皮膚科学会第20回学術大会・総会が、2017年3月11日(土)、12日(日)に大宮ソニックシティにおいて開催された。今回は記念すべき第20回大会であり、「-ONE DERM ONE VET-皮膚科の統合、そして獣医学の統合」をテーマに通常の1日開催ではなく、土日の2日間にわたり開催された。

 2日間ともに小ホール、国際会議場の2ヵ所においてモーニングセミナー、ポスターセッション、ランチョンセミナー、一般講演のほか、皮膚をベースとした多様なセミナー、シンポジウムが展開された。他分野、人医学の先生による講演も豊富で、なかでもユニークだったのは「ワインと皮膚~皮膚科診療とワインテイスティングの関連性~」であろう。日本ソムリエ協会認定の西野裕宣氏を招き、ワインの色と香りなどで品種や産地を見極めるコツを解説し、皮膚科診療に活用できるポイントを紹介した。土曜の懇親会ではワインテイスティングも行われ、多くの先生方が2種類のワインを両手にもちながら、じっくりとワインを吟味していた。

 また同じく初日に開催された「座談会 二度と聞けない皮膚科の歴史」では、永田雅彦先生(日本獣医皮膚科学会現会長、どうぶつの総合病院)、村井 妙先生(キンダーケア動物病院)座長のもと、長谷川篤彦先生(前身の小動物皮膚科研究会会長)、小暮規夫先生(同研究会幹事)、大草 潔先生(同研究会幹事)、辻本 元先生(日本獣医皮膚科学会初代会長)、小方宗次先生(第2代会長)、岩﨑利郎先生(第3代会長)、前田貞俊先生(岐阜大学)、西藤公司先生(東京農工大学)、小林哲郎先生(NIH、USA)ら、小動物皮膚科研究会および日本獣医皮膚科学会に所縁のある錚々たるメンバーが集まり、1972年から脈々と受け継がれてきた獣医皮膚科学の歴史を紐解く熱いエピソードがくり広げられた。

 11日の開会の辞では、東日本大震災からちょうど6年が経ったことに触れ、黙祷が捧げられた。診療が日々通常通り可能である幸せをかみしめたうえで、次の10年に向けて日本獣医皮膚科学会がより国際的に発展していく、その高い意識を感じさせる会であった。

会場の様子

第30回 六青会 開催

 2017年3月7日(火)、第30回六青会が堀場製作所(東京)にて開催された。
 第30回目を迎えた今回は、「手根/足根関節以下の疾患と診断と治療」(木村太郎先生、木村動物病院 早稲田本院外科センター)、「猫のワクチン」(山本宗伸先生、Tokyo Cat Specialists)、「電話相談の現場からホスピタリティの基本を考えよう」(三宅亜季先生、Cherish Life, Anicli24)の講演が行われた。疾患、ワクチン、飼い主との対応など、多岐にわたる内容に、会場は熱心に耳を傾けた。また、続く懇親会では、先生がたが日頃の診療などについて、活発で率直な意見交換が交わされ、夜8時からのスタートにも関わらず、最後まで熱気に溢れていた。
 若手の先生が集う勉強会として、今後もますます、その重要性は高まると期待される。

会場の様子

第4回 ペピィアカデミックフェスタ2017 開催

 2017年3月4日(土)、5日(日)、ペピィアカデミックフェスタがNKスクエア玉造(大阪府)で開催された。
「軟部外科:最先端手術機器を使いこなす」(生川幹洋先生、吉田宗則先生、田戸雅樹先生、宇根 智先生)、「跛行診断学:身体検査と画像診断」(本阿彌 宗紀先生、王寺 隆先生、戸次辰郎先生、川田 睦先生)、「腫瘍学① 腫瘍外科の過去・現在・未来―なぜアグレッシブな外科医になったか?」「腫瘍学② 消化器腫瘍の外科 各論―口腔、肝臓、肛門の腫瘍」(廉澤 剛先生)、「講義 軟部組織外科手術の基礎と実践〜会陰ヘルニアの外科手術〜」(秋吉秀吉先生)、「実習 誰にでもできる外科基本手技実習~皮膚と腸管の縫合~」(秋吉秀吉先生・進 学之先生)、「猫の問題臨床行動学」(村田香織先生)から、「動物看護師から伝える高齢犬介護について」(安部里梅先生)など、2日間を通し充実したプログラムが組まれ、獣医師から動物看護師までそれぞれ目的の会場に足を運び、熱心に耳を傾けた。
また今回は、ペット共生型有料老人ホーム「ペピィ・ハッピープレイス TAMATUKURI」の2018年2月の開設にむけて、人と動物が共に幸せに暮らせるために尽力していきたい、という意気込みが溢れていた。

会場の様子

第4回 共同運営夜間救急動物病院連絡会(NANEHA)開催

 2017年2月19日(日)、第4回共同運営夜間救急動物病院連絡会(NANEHA; Nationwide Jointly Operated Nighttime Emergency Animal Hospital Association)の会合がパシフィコ横浜会議センター(日本獣医内科学アカデミー開催期間中/神奈川県)で開催された。本会は、夜間救急動物病院の運営、経営などを中心とした情報交換を行うことを目的に、全国の共同運営による夜間救急動物病院の関係者が集まった団体。NANEHA発足後の第4回目となる今回は、NANEHAとVECCS(Veterinary Emergency and Critical Care Society、米国獣医救命救急学会)との関係、RECOVER講演講習会、NANEHAのホームページ作成の進め方、大学との連携、血液ドナーの確保等について、集まった先生方は熱心に意見を交わした。参加者数も増え、国内外の獣医師の先生も参加され、一歩ずつ確実に前進し、その輪を広げる本連絡会。日本における夜間救急病院の質の向上だけでなく、認識を共有し、結束を計ろうとする本連絡会の活躍が、益々期待される集まりであった。

連絡会の様子。熱心な議論が交わされた

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